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2023.04.17 コラム

Rose Cheekができるまでの軌跡

こんにちは!

私たちは、山形県村山市にある「株式会社Rose Cheek」と申します。

 

前回のコラムでは、私たちの会社が、いったいどんな会社なのかを、ご紹介してきました。

今回は、そんなローズチークがどんなきっかけで誕生したのか、秘話を探っていきたいと思います。

 

◆2000年、バラの苗の栽培を始める

山形県村山市は、市のシンボル花が「バラ」であり、市内には日本最大級の規模を誇る「東沢バラ公園」がある、まさに「バラの町」です。 その一方で、当時2000年頃、市内でバラを生産している農家が1件もいないこともあり、「村山=バラ」の認知は県内ですら低い状況にありました。 こういったことを憂慮し、代表奥山の父が、村山市観光協会とタッグを組み、東沢バラ公園に卸す、観賞用のバラの苗の栽培をスタートさせました。

しかし、栽培は、一筋縄ではいきません。

代表の父は、バラ以外にも、なすなど、他の農作物も生産する農家のため、バラ栽培に避ける時間がなかなかありませんでした。人手が不足し、労力が足りないうえ、採算が合わない状況が続きました。

また、栽培していた当農園の土壌は、バラの栽培に適した赤玉土ではなく、火山灰を多く含む黒土だったことも、栽培を難しくさせる要因でした。

さらに、この頃海外からコストを抑えた安価なバラが流入してくるようになったため、国産栽培のバラは、どうしてもコスト面では戦いにくい状況が続きます。

やがて、村山市からの、バラの苗の依頼も少なくなってきました・・・。

 

そんな中でも、バラの栽培は諦めませんでした。

「バラを切らさないで(辞めないでいて)欲しい」

代表が父に言ったその一言が、父の心にはずっと残っていました。

地域のために、そこからまた踏ん張り、バラの栽培を続けます。

 

 

◆2015年、「食べられるバラ」の生産開始

2015年頃、代表奥山が、地元山形県に戻り、農業に従事。

この時着目したのが、数年前から巷ではやっていた「エディブルフラワー」です。

「エディブルフラワー」とは、英語で「Edible(=食べられる)Flower(=花)」。その名のとおり、食用花のことです。ヨーロッパではハーブや野菜と共に、実はエディブルフラワーも日常的に使われていて、野菜同様にとてもヘルシーな食材として食べられており、日本でも当時注目され始めました。ただし花なら何でも良いというわけではなく、食用として安全に栽培されたことが担保されている花だけがエディブルフラワーと名乗ることができます。その辺に咲いている花やフラワーショップに売られている花は、農薬が使われていたり毒をもつものもあったりするので、決して食べてはいけません。

そんな中、「食べられるバラ」を栽培している農家は、当時、日本全国で2~3軒ほどしかいませんでした。代表は、これに着目しました。

「どういう方向性で育てよう?」「品種は何にしよう?」「花弁の柔らかさはどうしよう?」

初めての食用バラ栽培を前に、すべて手探りで始めましたが、この時一つだけ決めたことがあります。

「無農薬栽培をしよう!」

実はバラというのは病気の巣窟のような植物で、観賞用のバラは、1年のうち365日中、300日は農薬をかけないといけないほど、バラは病気になりやすかったり、虫などが付きやすく、栽培が容易ではありません。だから農家は盛んに農薬を撒いて育てていますが、もし無農薬で栽培できれば、夢の技術と言えます。食用のバラには、たくさんの農薬をかけるわけにはいかないため、代表はそれに挑戦してみようということになりました。

千葉県にあるバラ園で早速研修を受け、はじめは30本の食用バラを買うところからスタート。

その後、「ルージュロワイヤル」「薫乃」「ボレロ」などの栽培をする中で、試行錯誤を重ね、最適だと思える品種を選抜していきました。

 

無農薬で栽培することはもちろん、病気や虫のつきやすいバラにとって難しいことでしたが、きれいに咲くことができたバラも、食用バラ市場は規模が小さく、需要が限られていました。

そこから3~4年後、村山市の力を借り、需要が少なかったバラを、パスタやキャンディーなどの加工品に生まれ変わらせることで、徐々にバラを生まれ変わらせていきました。

その中で、通年販売できるものとして、「ローズシロップ」を開発。委託製造、販売をし始め、年間100本ほど売れていたと言います。

 

 

◆2018年、バラの女王「ダマスクローズ」との出会い

この頃、「食べられるバラ」に、限界を感じ始めていました。

このままでは、地元村山市への還元できる数字が少なすぎるのではないか。ほかにもっとできることはないか。考えた末、市場規模の大きい「化粧品」の分野に参入することによって、全体の売上の底上げに踏み切りました。

バラの化粧品として何よりも大切なのは、その「香り」。様々なバラの品種を見ていく中で、「香り」といえばコレ!というバラに出会います。それが「ダマスクローズ」でした。

ダマスクローズとは、2万種以上存在するバラの中でも、特に香り高いと言われている品種のバラです。濃厚な甘い香りが特徴的であるため、ローズオイルやローズウォーターの原料として用いられています。また、その優雅な香りから、高級ブランドの香水などにも用いられており、体内のめぐりを良くし、美容にも良いとされています。

そのダマスクローズを、本場のブルガリアから1万キロ以上の距離を越えて山形に取り寄せ、少しずつその数を増やしていきました。村山市のバックアップのもと、2018年頃から「MURAYAMA rose project」を発足し、化粧品の商品開発をスタートさせました。

 

 

◆2020年、ローズチークができるまでの葛藤、そして誕生

代表奥山は、まだまだ貪欲に、自分が生まれ育った村山市に対し、もっと自分が地域に還元できることがあるはず…ともやもやしていました。

他の企業とコラボし、当社のバラを使用したパスタやキャンディー他、加工品を作るも、もっと数字として結果を出したい、まだまだ世間からの「村山」の認知度が上がっていないことに悩む日々。

そこで、これまで手掛けてきた食用加工品や、化粧品の製造・販売について、法人化した会社を興すことで本腰を入れて地域に還元できる体制を作っていこう!と立ち上がります。これが、ローズチークが誕生するきっかけとなりました。

社名の「Rose Cheek」ですが、誰が見ても「バラの会社だ」とすぐに分かるようにしたいという想いと、山形らしさを入れる際、山形県はよく「人の横顔の形に似ている」と言われること、そして我が村山市は、ちょうど山形のほっぺのあたりに位置することから、

「山形のほっぺをピンクに染めたい」

という意味を込めて、付けられました。

ここから、私たちの新たな挑戦が始まります。

 

 

◆ローズチークができてから

ローズチークを作ったおかげで、さまざまなプロジェクト(村山ローズプロジェクト、山形美人プロジェクト、ローズホットスプリングプロジェクト等)を立ち上げ、商品の開発に取り組んだり、他の地域とつながり、一緒になってバラの加工品を作ることで、山形を盛り上げ、地域還元できる体制が整ってきました。

 

【現在のローズチーク】

・40~50代の女性をターゲットにローズの香りで身も心もケアできる化粧品を中心に展開。ローズチークオンラインサイトのコンセプトとしても「うっとり時間に、大人ナチュラルで花開く」を掲げ、なるべく余計なものは入れず、シンプルかつ香りにこだわったオーガニックのバラコスメを開発。

・自社で蒸留したローズウォーターを使用した化粧品の他、手作りの食品も製造。

・取引先として、旅館やエステサロンと提携を結び、お客様へ香りと癒しを届けるサービスを展開。

・農産物販売を通して、村山の活性化を図っている。

・ローズツーリズムで、多くの方にバラの素晴らしさを、五感で感じてもらう活動を行っている。

 

しかし、我々はまだ始まった旅の途中です。

父が守り、残してくれたバラを、今後も地域活性のために、守り続ける。

そして、農業をするだけでなく、6次産業化することで、日本の農業を盛り上げ、未来につないでいく。

私たちの挑戦はまだまだ続きます。

 

 

◆お客様へ一言

我々が大切にしているRose Cheekのコンセプトの一つに

「バラでつながるヒト、モノ、コト」

があります。

バラを通じたご縁が、これまでもいくつもありました。そのご縁は、我々にとって、かけがえのない宝物であり、今後の財産となりました。

これからは、さらにパワーアップしたRose Cheekで、皆様とつながり、バラを通じて楽しいコト、モノを、たくさん作っていきたいと考えています。

バラを楽しむことで、その人の人生のひと時を、少しでも優雅で、癒しの時間にできるよう、これからもお手伝いさせてください!

 

 

以上が、「ローズチーク誕生のきっかけ」でした!

少しでも、ローズチークのことを、理解していただけたら、とっても嬉しいです♡

 

次回は、Rose Cheekの初夏の目玉「ローズツーリズム」について、迫っていきたいと思います!

お楽しみに~♪

 
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